Raspberry piでSynergyを使う
実はアーさんハウスハッカソンや,高専カンファレンスin岐阜2 〜テクニカーニバル〜のネタ用にRaspberry piを買いました.
そこで,簡単なSynergyを利用するための作業メモを残しておきます.*1
初期設定
初期設定は適当にググったり,以下の本があったのでそれを参考にして環境構築しました.
誰でもできる! Raspberry Piで楽しもう (日経BPパソコンベストムック)
- 作者: 日経Linux
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2013/06/29
- メディア: ムック
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ちなみに,ホスト名は自分ルールがあり
- メインPC
- [本名]-Desktop
- Raspberry pi
- [本名]-Raspberrypi
で,運用しています.
なお,今使っている環境はメインPCはUbuntu12.10を利用しています.
また,Raspberry piのOSはRaspbianを利用しています.
ちなみに設定でSSHを起動させています.
基本的にLAN内で利用する用途なので通常設定のままです.
Synergyを使う
Synergyとは
Synergyは複数のコンピュータ間のマウスとキーボードを簡単に共有することができるフリーのオープンソースソフトウェアです。あるコンピュータの画面の端にマウスを移動すると別のコンピュータの画面に移ります。クリップボードを共有することもできます。必要なのは ネットワーク接続だけです。 SynergyはクロスプラットフォームでWindows, Mac OS X, Linux上で動作します。
要するにネットワークがあれば一つのマウスとキーボードで操作を行うことが可能となります.
構成
今回は左側にRaspberrypi,右側にメインPCを配置するという使い方で利用します.
また,メインPCがサーバで,Raspberrypiをクライアントという使い方で運用します.
インストール・設定
インストール
インストールはaptで簡単に手に入ります.
端末から
$ sudo apt-get install synergy
でインストールできます.なんと簡単!!
設定
インストールしたら次は設定です.
メインPCのホームディレクトリに.synergyconfというファイルに記述します.
ちなみに,自分はVim派なので端末で
~$ vim .synergyconf
で設定を記述します.
記述内容としては以下の通り.
section: screens [本名]-Desktop: [本名]-Raspberrypi: end section: links [本名]-Desktop: left = [本名]-Raspberrypi [本名]-Raspberrypi: right = [本名]-Desktop end
sectionで設定項目を定義しています.
screensでそれぞれのPCのホスト名を定義し,linksで配置を設定します.
linksに関しては非常にわかりにくいのですが,それぞれのPCの左に何があるのか,右に何があるのかを定義するという事です.
2枚だけだと互い違いで大丈夫です.
実行
まずはクライアントPCのX Window Systemを起動*2します.
$ startx &
サーバPCでは以下のコマンドで実行します.
$ synergys -c ~/.synergyconf
クライアントPCでは以下のコマンドで実行します.
$ synergyc <サーバーのIPアドレス>
最初はそれぞれの側で-fオプションをつけてログを出した方が安心かも.
終了
クライアントPCでは以下のコマンドで終了*3できます.
$ kill `pidof synergyc`
サーバーPCも同様に
$ kill `pidof synergys`
X Window Systemはjobsコマンドでバックグラウンドで処理しているアプリを確認し,fgコマンドでフォアグラウンドに持ってきてからCtrl+Cで終了させます.
$ jobs [1]+ Running startx & $ fg 1 startx ^Cxinit: connection to X server lost waiting for X server to shut down Server terminated successfully (0). Closing log file. xinit: unexpected signal 2